かに物語について
〈Deep Sea Red Crab〉はなぜ“幻の蟹”と呼ばれているの?
私たちが提供するDeep Sea Red Crab(まるずわいがに)は日本では、相模湾や駿河湾などで稀に獲れる大型の蟹。
味がよいことで知られますが、漁獲量がきわめて少ないため市場にはほとんど出まわらない、大変希少な蟹と言えます。
そんな“幻の蟹”と呼ばれるDeep Sea Red Crabを、気仙沼からお届けします。
〜Deep Sea Red Crabとの出会い〜
私たちがDeep Sea Red Crabと出合ったのは約40年前。
アフリカで美味しい蟹が大漁に漁獲されているという話を知った当社社長は、さっそく気仙沼から船を出しました。
しかし肝心の蟹は、殻の色の悪さを理由に日本ではなかなか流通せず、注目もされません。一時期、Deep Sea Red Crabを目指し、我こそは! と海を覆ったたくさんの漁船も、上記のような理由や、漁獲の難しさから徐々に撤退。しかし私たちは、この蟹の美味しさと希少性を信じ、誰もいなくなった海に挑戦し続けてきました。現在この漁場の漁獲資格を持つ船は、日本ではたった2隻となっています。
今でも、気仙沼から南半球アフリカのナミビア国の沖合に船を出し、約10か月かけて漁をしています。
Deep Sea Red Crabの獲れたての美味しさを味わっていただくために、独自の技術開発を続け、全国のお客様にお届けしています。
〜東日本大震災で失い、得たもの〜
2011年3月11日におこった東日本大震災。
あの被害のなかで、スタッフ全員の命が守られたことは、なによりの救いでしたが、ナミビアに出ていた船以外、すべての工場や店舗を私たちは失いました。
あの日私たちが得た思い、それは、今日という1日1日は、“特別”であるということ―。そして思いました。“特別”はもっと身近にあるべきことなのだと。
〜私たちの思い〜
私たちはDeep Sea Red Crabを通して、お客様に“特別”な時間を、もっと身近に、もっと楽しんでいただきたいと考えています。
震災で多くを失うと同時に、多くのことにも気づきました。それは、40年にわたって守ってきた、この商品への自信と愛情です。
「特別をもっと身近に。」
そんな思いで新たに進み始めた、〈かに物語〉。私たちの自慢の商品が、皆様の食卓の彩りとなり、特別な時間をお届けできたら幸いです。
